美味食感-2010/8/31うさぎのチャーハン
私が小学校4年生の夏休みのある日、「朝のラジオ体操の帰りにヨシの葉を何枚か取って来てちょうだい。」と母の言葉、きっと何か面白い物でも作るのだろうと気持ちはワクワク腹はペコペコの状態で走って帰って来た。
手を洗い顔を洗い、片手に自分の箸を握りもういっぽうでちゃぶ台を拭き、まず自分の箸を定位置に置いてから家族全員の茶碗、箸を並べる。
普段の動作とは違ってテキパキとすこぶる速い、油の焦げる匂いジャアジャアと炒め物の音、腹の虫も泣き出した時に出てきたのはチャアハン(焼飯)である白くこんもりとウサギの形、紛れも無く白兎、耳はピンと左に2枚のヨシの葉、目は緑がかわいいグリンピース。
笑いにならない笑いと言うのはこの時が初めてだったのかも知れない。
「いただきます」うさぎの右から食べ始めた、「う、うまい」油・塩・ご飯其れだけなのに、次々と口に運び続ける、その時のおかずと味噌汁は何だったかは想いだす事が出来ない。
白兎の目を見てきっと「クスッ」と笑ったのかも知れない。
後に判った事ですが、台所に見慣れないアイロンの抜け殻の様な物があったので頭に乗せて遊んでいた、それが兎の形を作るとは思いもよらなかった。



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